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おひさしぶりです。干支が一周して戻ってきました。はたしてログインができるのか不安でしたけど、できた!!登録してあったメルアドは消失し、パスワードも間違えたけれど、ありがとうひみつの質問。ログインできた。わーいわーい。っていうか、このSNS全盛時代に数多のブログサービスが停止するなかで、なにも変わってないエキサイトブログがすごい!バンザイ!!ただいま、もしもBOX! といわけで本題です。 そうなのよ、何年かに一度は登場するんですよ。こういうノリ。「まだそんなことやってるんですか?」的なやつ。「あなたの年収、劇的にあがりますよ!」的なやつ。そう、都会からやってきたコンサル風なアレである。 まあ企業コンサルの場合は確信犯なのだけれど、リンディコンサルの場合は本気で言ってたりするから面倒くさい。正しさ追求型と言いましょうか。やってる本人は本気でいいことしてるつもりだったりするから面倒くさい。 そうですね、過去にもありました。2002年頃のウェスティーブーム。あれは、あまりにも正解を求めすぎたリード&フォローの結果、はたまたコネクション信仰が生みだした幻影だったのでしょう。リズムよりもバウンスよりも音楽よりも何よりも、完璧なリード&フォローを優先させた、その先にあったものはもはやリンディではなく別のダンスだったという皮肉。さらにさかのぼって前世紀には、リンディホップも競技ダンスのようなルールを設け、点数をつけてジャッジを明確にできるようにすべしとの激しい議論もありましたね。リンディホップを型にはめるな!派と、体系づけるべきというリンディ学派のガチンコ勝負。 思えばここ数年、大増殖中の「ふんわリード」も既視感がありますね。1の力で引いたら1の力でフォローする。3なら3で、10なら10で。これがどんどん正解の枠が狭まっていき「いまは8.57のリードだったのに、あなた9でフォローしましたね」みたいなやりとり。3ではなく3.14です……って円周率か。 何が正しいリンディか?という問いは永遠に続く。だってリンディの神様が「はい、これがリンディですよ〜どうぞ〜」と作り与えてくれたものではないから。これもまたかつて世界的に共有された考え方だけど「リンディとは…スウィングとは…」と語り教える時に「私にとってのリンディとは」と、「あくまでも私の思う正解である」と注釈をつけるべし、と。 たとえば私にとっての大原則は「型は必要であるが、スタイリングはどうぞご自由に」である。リンディホップっていうのは言ってみれば草ダンスの集合知であり、教科書的な明確なガイダンスがあるわけではない。もちろん8カウントや6カウントのステップが軸となり、スイングアウト、サークルといった共通言語はある。でもやっぱりいまだに「スウィーベルっていろんなやり方あるんだね〜〜」と思うし、ミュージカリティというのも定義が難しい。いやもちろん「リンディとはフリーダム!」とか「グルーブさえあればなんもいらねえ〜!」みたいなことを言うつもりはない。1ミリもそんな気ない。学ぶため、教えるための枠組みは必要だと思う。とはいえモメンタム?フレーム?コネクション?スペース?なにそれおいしいの?とたまにつっこみたくもなる。もちろん、教える上で言語化することは必要だけれど、これさえすれば!みたいな、魔法の解決法みたいな言葉には要注意だと思っている。 1920年代から段階的に形作られ、一度消えてまた復活したダンスを21世紀に踊り続けるには、問い続けるしかないのだ。たとえばリンディは伝統芸能なのか?革新は必要か?と。あなたが教えたり発信する立場であるなら、どこまでがリンディホップというダンスを成り立たせるために必要不可欠な要素で、どこからが個々のスタイルであり、自由裁量なのかを考え続ける必要がある。リンディというバトンを果たしてできるだけ形を変えずに次に渡していくべきなのか。いや、そもそも私が受け取ったバトンは"オリジナル"だったのだろうか?と。その線引は一人ひとりによって違うだろうし、自分のなかでも見える風景が変われば引かれる線も変わっていく。そんなあやふやな、雲をつかむような活動のなかで、"正しいリンディ"にすがりたくなる気持ちもわかる。だからこそ正しさを振りかざして思考を奪うコンサル的アプローチには警戒しないといけない。 …とひさしぶりのエントリーでだいぶ熱く語ってしまったけれど、ここかからはもう少し有用なお話をしたいと思う。さしすせそ。そう、その昔、プライドの高い彼とのデートで、はたまたバーで自分語りをする輩に、そして講釈をたれながす面倒な上司にも使える、できる女子の魔法の返し、さしすせそ。 ・さすがですね! ・知らなかった! ・すごい! ・センスいい! ・そうなんだ〜 怪しいコンサルがふかしてきたら、さしすせそで応戦だ!それでもだめなら、以下の21世紀のさしすせそで返してみよう! ・さっぱりわからない ・知るかボケ ・すっこんでろ ・性格悪いな ・そんなわけないだろ もちろんあなたが女子でなくても使ってほしい。頼んでないのにあなたをリードし支配しようとする相手には、さしすせそだ。「さすがですね!」の後に「知るかボケ!」と続けてハイブリッドで相手を撹乱するもよし、オリジナルのさしすせそをゴルゴの形相で言うもよし。あなたの考えを、考える力を否定しようとする輩は、人生がときめく★さしすせその魔法で一掃だ! ・さあ…? ・しりません ・すみません ・先生、わかりません ・そうかもしれませんね と無気力マインドで対応するのも、いいかもしれませんね。最近、暑いから省エネも大事です。 怪しいコンサルが現れて、もし戸惑っているのなら、魔法のさしすせそでどうか乗り切ってほしい。踊りながら、学びながら、考えながら、あなたにとっての正解を見つけて守ってほしい。そして他の人の正解に耳を傾けて、尊重してほしい。それをみんなでシェアしたり、考え続けてほしい。私もだいぶ長いこと踊ってますがいまだにそうなのだ。新しい知見を得て、わかったぞ!と線を引いたつもりが、やっぱりまた引かれた線のあっちとこっちをいったりきたりしている。ずっとそうだ。正解はひとつじゃない。でもそれは案外と楽しいことであるし、そうすることがダンスフロアも、リンディという文化も豊かにする(かもしれない)。あとはいいから音楽を聴こう。ジャズを聴こう。音楽にもっとリスペクトを。リンディが生まれた背景と文化にもっとリスペクトを。それが私の大正解なんである。あとやっぱり、なんといってもザカリアスが正解だよ!(干支が一周しても通常営業) ……めちゃくちゃひさしぶりに書いたというのに文体も、言いたいこともあまり変わっていなかった。シーンを取り巻く状況も、見える景色も、自分自身できることもだいぶ変わってきたというのに。ああ、三つ子の魂百まで。フランキーが亡くなった時にリンディは死んだと言った人もいるけれど、フランキーの魂、あと百年くらいはリンディシーンに降臨していてほしい。あとここ最近はすっかり裏方に徹しているザカリアスの魂も百まで続いてほしい。 #
by tinyRabbit
| 2022-07-28 19:09
| Lindy
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