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今日は体にいい話をします。体の調子が悪い人、最近、年齢が気になるという方は特によ〜く聞いてください。いいですか〜言いますよ〜〜。リンディホッパーの達人は、踊りながらにして整体をやっているのです!
今年92歳のフランキーがいまも現役で、それも夜中まで楽しそうに踊っているっていうのは、もちろん恵まれた肉体とか才能とか努力というのもあるけど、それ以上に体を上手く使ってきたからなんじゃないかと思う。あれだけのダンスをしながらも体を酷使していない。酷使どころか、踊ることで体を整えてる。そうだ、絶対そうだ。 タップの世界で有名なニコラス・ブラザースっているけど、同時代に同じく兄弟ダンサーで、ベリー・ブラザースっていうのもいた。ニコラス・ブラザースのお兄ちゃんの方は今年91歳で亡くなったんだけど、昨年のヘランにもゲストで参加してたくらいで、最近まで元気だったわけだ。ニコラス・ブラザースがベリー・ブラザースよりも長生きできたのは、体の使い方の違いじゃないかって話を聞いた。両足を前後に開脚する時に、ニコラス・ブラザースは体がやわらかいから脚をまっすぐにしたまま開けるけど、ベリー・ブラザースは後ろの脚の膝を曲げたままやるので、膝や体に負担がかかってたんじゃないかっていう。どちらもすごいダンサーなんだけどね(ちなみにベリー・ブラザースの方がぶっ飛び具合がすごいので見てて面白い)。 最近、やっとジャズステップが面白くなってきたんだけど、これ思いっきり整体な気がするのよね。思うにアップルジャックとか、ブギーフォワードとか、最初にやった人は「これこれ、気持ちい〜わ〜」ってやってたのが、ステップになっちゃったんじゃないかと。ジャズステップって、人の名前がそのままついてたりするよね。その人がよくやってたからという話だけど、なんでよくやってたかっていうと、気持ちがいいからで、それを見た他のダンサーがアイツまたあれやってるわ…俺もやってみよ…なんだ、これ気持ちいいな…とかやってるうちにジャズステップとして定着しちゃったんじゃないでしょうか?どうでしょうか、フランキー。 ジャズステップってつくづく奥が深い。足型だけを真似しても全然だめなんだよね。足の動き自体は難しくないのに、どーやってもカッコよくならん…上手い人との差はなんなのだ、と試行錯誤して幾年月。最近やっと、要するに腰だ、ってことがわかってきた。 ジュンにジャズステップを習ってると、足を動かすんじゃなくて、腰とか骨盤の辺りを意識してそこから動かせって言われる。腰とか骨盤ていうのは体の中でも強い部分で、ここで動きを捉えられるようになると体に負担がかからなくなる。しかもその辺りが上手く使えると、気持ちいい。やればやるほど疲れるというより、体がリラックスする。ほら、やっぱり整体なんだって、絶対。 多少踊れるようになってくると自分なりのスタイル、自分ならではのスタイリングという壁にぶち当たる。…よね?少なくとも私はぶち当たってますが、このスタイリングって習うものだと思ってたけど、じつはそうじゃないんじゃないか…と思う今日この頃。 最近気づいたんだけど、上手いからって多種多様なスタイリングを繰り出すってわけじゃないんだよね。よくよく見てると、ダンサーによって、よくやるスタイリングっていうのが必ずある。で、思うにそれって本人にとって気持ちいいんじゃないかな。人それぞれ体の癖や、こうすると気持ちいいという動作があって、例えば左の体側を伸ばすのが気持ちいいとか、鼠蹊部(足のつけね)を右に捻るのが気持ちいいとか、それがスタイリングとして昇華しているんじゃないか、と。 もちろん最初はスウィングアウトの7、8、1、2、で外側に足を蹴ってみましょうとか、前後に移動してみましょうとか、そういう足型を学んで身につけていくわけだけど、その中から自分の体にとって気持ちのいい動作、納得のいく動きっていうのが残っていく。つまりその人の体にとって本来、自然なスタイリングっていうのが必ずあって、さらにそこには整体効果があるのではないかと、私は思うのであります。で、そういうスタイリングって見てても自然で、格好いいし。 フォロワーの場合は基本的にスタイリングに限られるけど、リーダーの場合は、ステップからして自分にとって気持ちいいステップを選ぶことができる。自分にとって気持ちいいリードとか、気持ちいいスタイリングがわかってる人っていうのが、優れたダンサーなんじゃないかなあと思う今日この頃。で、それに気づけば、長生きだってしちゃうかもしれない、というわけだ。 だからね、体の声を無視して唐突に足を振り上げるとか体を捻るとか、足型や上っ面だけを真似してやるスタイリングは格好悪いだけでなく、体に負担をかけてしまうと思うのです(そこの君、気をつけろ)。体の中で破綻しちゃってるわけさ。 だから自分のスタイルを見つけるには、自分の体と対話しないといけないんじゃないかなーと思う今日この頃。私の体は、どうすると気持ちいいのか?っていうことを自分で改めて発見していく必要があるのかな、と思うのであります。 ちょっと話が飛ぶけど、楽器別ミュージシャン長生きグラフっていうのを作ったことがある…というのはウソだけど、ある時ふと、ピアニストって長生きが多いなあーと思いついた。デューク・エリントンが享年75歳、カウント・ベイシー79歳、アール・ハインズが78歳、オスカー・ピーターソンとジェイ・マクシャンはそれぞれ今年81歳と90歳で二人とも現役。 一方、サックスとかトランペットのブロウ系は短命が多いんです。チャーリー・パーカーが享年34歳、レスター・ヤング49歳、キャノンボール・アダレイは46歳、バニー・ベリガン33歳、クリフォード・ブラウンに至っては25歳でこの世を去ってる。…まあ、もちろん長生きした人もいっぱいいるし、そもそも楽器のせいというより個人の資質によるものが大きいとは思うんだけど、それにしてもピアニストは長生きが多いなあ、と。ピアノって体にいいのかしらん?ピアノを長生き系楽器とすると、ダンスにも長生き系ってあるのかしらね?? リンディやってて、体にとって本来、自然であることを取り戻している気がする今日この頃。これってリンディ特有なのかな?素人からするとバレエとか社交ダンスって、動きや姿勢に無理があるように見えて、体に負担かけてそうだなーと思う。そ、その位置で静止するって…どうなってんの!?何かで吊ってるんじゃないの??とかね。でも、体を使うのが上手い人にとっては、やっぱり無理がないものなんだろうか。それともまず型ありきで、体にとって無理な動きっていうのも含まれてるんだろうか。 でもやっぱりどんなダンスでも達人の踊りって、見てて気持ちいいというか、無理がないように見えるよね。体に無理のない踊り、踊れば踊るほど体が元気になるダンス、それが理想だなあと思うのであります。
by tinyRabbit
| 2006-04-27 16:00
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