カテゴリ
最新の記事
以前の記事
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
最近、95〜97年のヘランビデオを見てる。95年といえばもう10年前、というべきかほんの10年前というべきか。大人になってからの10年前ってつい最近のようで、そんなに昔な気がしないんだけど、ヘランの95年はまるで70年代なのだった……というのは、主にみなさんのファッションセンスのせい。動きやダンス自体は、いま見てもなかなか格好いいです。
で、けっこう驚いたのが、20'sチャールストンとかブラックボトムとかのクラスが既にあったこと(女性が踊るはずのブラックボトムを、キモいデブの親父が教えてるのはどーかと思うが)。こういうリンディ以前のダンスがアメリカのWSに定着したのって、ここ2〜3年のことだと思うけど、ヘランじゃずーっと前からやってたわけだ。 ヘランて、その原型は1982年に始まって、89年からRHSが仕切るようになったらしいけど、最初から数えるともう20年以上続いてるわけだ。で、95年以前は知らないけど、ここ10年の流れを見る限り、大きな変化がほとんどないのよね。もちろん10年前から教え続けてるインストラクターは老けたり、肥えたりしてるので、年月の流れをしみじみ感じずにはいられないけど、踊りだけを取り上げて「さて、これは何年のヘランでしょう」って聞かれても95年なのか、2005年なのか、わからないくらいだ。もちろん最近ではバルボアのコースができたり、アメリカで人気ある旬のインストラクターを呼んだりもしてるし、多少の流行は入ってるんだろうけど。 フランキーに至っては、ほぼ毎年同じルーティンを教えてるし、ほぼ毎年同じ格好だし、それこそ「これは何年のフランキーでしょう。」って聞かれても、絶対答えられない。 ALHCとかULHSとかアメリカのコンペを見てると、つい1年前にやってたことがもう古い、みたいな感覚になる。例えばALHCだと第1回目の98年は玉石混合というか、社交混合というか、あんたリンディじゃないっしょ。っていう人がいっぱいいて(で、翌年そのほとんどがいなくなっている)あんまり参考にならないんだけど、99年は猫も杓子もハリウッド、2000年になるとハリウッドの残党とカジュアル派、2001年にはウェスト・コーストな人が一気に増える。で、その反動か、2002〜2003年辺りから今のオーセンティックブームが始まる。2001〜2002と入賞しまくり、我が世の春を謳歌していたD君は、2003年には周囲からブーイングすれすれ、冷ややかな視線を浴びるほどの凋落ぶり。早いっすね〜!こわいっすね〜!! 逆にオーセンティック先取りのS君は、2001年の時点でBPM230以上の曲を使ってパフォーマンスしている。が、観客が全くついていけず、反応イマイチ…だったりする。いま見ると大変、感慨深いですね〜。アメリカ人て、案外、保守的なのよね〜。 思いおこせば私も流行のはかなさを実感した経験がある。2004年に来日したD君のワークショップで、ボディロールをやりました(よね?)。そのおかげでフロアでやりまくるリーダーが多発。仕方がないのでちょっと練習しちゃったりして、やっとちょびっと習得したと思ったら、1ヶ月後のジタバでボディロールなんかやったら退場させられかねないザ・オーセンティックな雰囲気を目の当たりにする。とあるフォーラムには「ボディロールなんてもんが、リンディを殺すんだ!」みたいな書き込みあったし…。ああ、コワ〜。うっかり、やっちゃわなくてよかった〜〜。D仕込みのバックリードなんかしたら…末代まで後ろ指さされて笑われるに違いない。 オーセンティックがブームになってからは、リンディ以前のダンス発掘大会となって、もはや古けりゃ何でもいいって感じすらあるけど、スネークヒップ辺りになってくると、ほんとにそれ、アリですか?って思う…オーセンティック!ってことで今のところはアリなんだろうけど、やたらスネークヒップやりまくっているA君が、数年後に自分の姿をどう思うのか、大変楽しみです。 ハリウッド→ウェスティー→オーセンティックときて、今じゃほぼネタが出尽くした感のあるアメリカ市場。みんな次はどこに行くんだろう…。ああ、昨年辺りからブルースがきてるんだっけ。流行は巡るというし、そろそろばりばりのヴィンテージファッションでサヴォイキックとかどうかしらね。…ダメですかね。 コンペの場合は人より目立つのも大事だから、常になんか目新しいことをやってやろう、っていうのもわかるんだけどね。で、誰かが面白いことをやると、みんなが一斉に真似して、一躍ブームになる。でもブームになるということは、飽きられるということなのだ。 広告業界に身を置き(テレビないくせに)、次は何がくる!とか、アレはもう期限切れとか、そういう見方が身にしみてるせいか、もともとあまのじゃくなせいか、流行とかブームといえばすぐ疑ってかかる私だけど、ことリンディに関しては、自信がないせいか、つい流行とかブームとか体制に流されてしまう。これ、アリですかね?って聞きたくなってしまう。…だからボディロールができなかったのだ。やりたきゃやればよかったのだ!(やりたくないけど)…そうか、流行に流される人のメンタリティが今わかったぞ! リンディの場合、たちが悪いのは教え方にも流行があるんだよね〜。自分の経験をちらっと振り返るだけでも、4で止まれだの、5を忘れろだの、1で引けだの、1で引くなだの、カウンターバランスだの、重さだの、フレームだの、テンションだの、コネクションだのと、それはそれは様々なポイントがあった…。今、テンションとかカウンターバランスとかって、あんまり聞かない。 ただ、あまりにも色んなことを言う人がいるせいで、先生といえどもむやみに信用しちゃならねえな、ってことだけは学んだ。同じことを違う言葉で言ってただけだってこともあるから、読解力も身につくしね!(ほとんどヤケ)…これってやっぱりリンディがストリートダンスで、もともと体系化されていないから、ある程度しょうがないのかしらね?他のダンスって、こんなに流行とかあるんだろうか? 95年のヘランを見て、さぞや時代を感じるだろうと思いきや(キース風)、期待裏切られましたね。いいなあ、このマンネリ感。
by tinyRabbit
| 2006-05-22 21:50
| Lindy
|
ファン申請 |
||