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ザカリアスな椅子
北欧好きというか、デザイン好きには椅子コレクターが多い。よく雑誌でも「北欧デザインといえばコレ!」とかなんとか、胡散臭いデザイナーが自分の椅子コレクションを自慢している企画なんかがある。そしてたいていは宝の持ち腐れというか、いかにも「有名だから買いました」っていう感じがプンプンしていて、非常に貧乏臭い。 そんな輩への反動か、いわゆるデザイナーもののオサレな椅子というのにどうも素直になれない私。いくらデザインが素敵でも、やっぱり座り心地がよくなきゃ意味ないんだからね!とハナからつい、喧嘩上等な姿勢で接してしまいます。 こんなヘソ曲がりの私が、まるで生ザカリアスと初めて踊ってもらった時のように、現地で実物に触れた瞬間、大・大・大ファンになってしまったのがフィンランドはエーロ・アールニオの椅子。彼の作品、見た目はかなりぶっ飛んでいるのですが、じつに座り心地がいいのです。斬新だけどシンプルで、美しくて、機能的。まるでザカリアス。 ヘルシンキには彼の作品を中心に扱っているAERO(エーロ)という家具屋があって、アールニオ好きにはたまらない店。本物は当分(一生?)買えそうにないので、とりあえずは北欧に行った時にAEROで座りまくるのを楽しみにしております。 水に浮かぶというパスティリチェア。アールニオの孫は湖にこれを浮かべて遊んでいた…。私もアールニオみたいなおじいちゃんが欲しい。 バブルやボールチェアとお揃いでライトも。余談だけど、アールニオ(存命)が日本の雑誌で紹介される時、インタビューの口調は大抵「〜なんじゃよ!ガッハッハ」調になっている。清原の「ワシが〜じゃあ!」と同じである。 ちなみに初めてザカリアスとタンデムした時の感想は「座り心地のいい椅子みたい」だった。やっぱダンスも体に心地よくないとね。
by tinyRabbit
| 2006-09-15 17:20
| Design
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