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昨晩もいってきましたよー、ベニー・グッドマンのコンサートに。愛しのジーン・クルーパに会いに。やっぱりよかったです。聴いて興奮、踊って放心です。相変わらずライオネルは炸裂してゴキゲンなリズムとサウンドを撒き散らしていました。ああ、ほんと世界中のリンディホッパーに聴いて欲しいです。
あ、ちなみにこちらのバンド名は、花岡詠二&スヰングオールスターズ(もともとは「スヰング四重奏」で現在は六重奏になっていますが、四重奏という名を残して四重奏+2とか言ったりもするそうです)です。花岡詠二なんて芸名みたいですが、本名のようです。 先月の初来訪以来、あの鮮烈な演奏が身体に残って、他を聴いてももうひとつピンと来なかった。聞いたらMも同じだという。は〜〜〜。早く来月にならないかなーと二人して指折り数えて臨んだ浅草HUB。それにしても、なんでそんなに違うんだろう?何がそんなに違うんでしょう?今回、そんな私の疑問にすぱっと明快に答えてくれたのがこのバンドのギター、チャーリー・クリスチャンでした。 私はつねづね、日本には古いジャズを演奏する人が結構いて、クオリティも高いけど、なぜスウィングなんとか、と名のつくバンドに限ってあんまりスウィングしてないのか?と疑問に思っていました。例えばディキシー系では素晴らしい演奏をするバンド、ミュージシャンがたくさんいて、聴いてるともう、うずうず、チャールストンやケークウォークっぽいノリで踊りたくなります。リンディでも結構イケます。それがスウィング系になると、いまひとつ踊りたいとか、あんまり思わない。やっぱりスウィングでリンディが踊りたいのに、ストライクな演奏がなかなかいない。なぜ?なんで?? チャーリーによるとですね、スウィング系って、モダンから降りてきた人というのが多いんだそうです。それでモダン系のシャラシャラしたリズム感覚のままやるせいか、全然ダンス音楽になんない、んだそうです。そして花岡さんのバンドはなんでこんなにもスウィングしてるんだろうね?という話になると、それはみんながディキシーの演奏もちゃんとできて、その上でスウィングをやってるからなんだよ、とチャーリーは明快に答えてくれました。。 最近我が家では、何か大きな発見があった時や、自分ではまったく意識のなかったことに突然気づいてしまった目からウロコの瞬間、ヘレン・ケラーにちなんで「ウォーター!」って言うのが流行ってるんですが(元ネタは、M嬢です)、チャーリーの答えにはまさしく「ウォ、ウォーーターーーッッ!」って感じでした(ウォーカーじゃないよ)。そうなのよ。スウィングを掲げる人の演奏の多くは、どーもリズムがうわっ滑りなのよ。だから踊りにくいのよっっ。踊る気になんないのよっっっ! 確かにシャラシャラしたスウィング系の演奏ってとっても多い。日本だけじゃない。海外でも。 そういえばと、2004年NYで行われたカウントベイシー生誕100周年イベントでの、Hellzapoppin'コンテストを思いだしました。決勝ラウンドで、生演奏のJumpin' at the Woodsideで踊るんだけど、この映像はネットでもすぐ見られるから知ってる人も多いと思うけど、あれを見て、なんかおかしいなーと思っていたんです。というのは、ザカリアスとかマティアスとか淙々たるメンツが、なんか曲にビミョーにずれてるから。あの人達の場合、単純に曲が速いからついていけない、ということはまずないだろうし。そしたらMが「これリズムがモダンっぽくて後ノリだから、遅れやすいんだと思う」と言いました。なるほろ〜とその時も思ったのですが、今回のチャーリーの解説により一層ガテンがいきました。 ディキシーの流れからスウィングに入っていくのと、モダンから逆流するのとでは、確かにリズムへの理解がかなり違ってくるはず、とゆーことは素人でもなんとなくわかる。ディキシーから入っていけばスウィングっていうのはダンス音楽の進化系となるわけだけど、モダンから来るともっと違うアプローチになるのかもしれない。その辺りは詳しく事情がわかんないけど。 その後、4ビートの中でのインパクトの出し方の違いとか、チャーリーが分かりやすく説明してくれて、それがイチイチ「ウォーターーーーッ!」でありました。このチャーリー、見た目はちゃらんぽらん風、怪しさ満点ですが、話すととても好人物で、音楽談義もわかりやすい。以前もニューオリンズ系バンジョーと、北の方の違いというのを実演つきで明確に説明してくれて、ひじょーにわかりやすくてタメになったのですが、今回の講義もウォーターの連呼。長年の疑問が次々氷解していきます。またいろいろ質問しようーっと。あ、ちなみにチャーリーは30日のパーチにもやって来ます。チャーリーに「花岡さんの他にスウィングしてるバンドは?」と尋ねたところ、「俺の関わってるバンド」と断言しておりました。みなさま、お楽しみに〜。 チャーリーは、こうも言っていました。「俺達はさ、ダンス音楽やってんだよね。だからさ、常に目の前に踊ってる人をイメージしてさ、そのステップがツルツル滑んないようなリズムを刻むわけよ」と。そうなのか…。そうだったのか…。だからあんなにスウィングなんだ…。感動…。…じゃ、なんでダンスパーティやんないの…。ダンサーいるのに…。想像じゃなくて、本物に踊らせてみたらいいと思うんですけど…。と、思ったものの、彼らの生みだすリズムにきちんと応えられるダンサーを揃えられるのかとゆー切実な問題があるので、今のとこは黙っておきました。 ■
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by tinyRabbit
| 2008-08-05 23:18
| Music
先日、リンディを通じて知り合った(わりには、ダンスフロア以外で会うことのが断然多い)友人と飲んでいて、件のビーク話になりました。話を聞き終えた彼女は「…それ、ひどくない?」と言いました。そのひと言に、なぜか私はミョーに、じわりときてしまいました。
一昨日、リンディのおかげで知り合えた(わりには、会う時のチョイスにダンスが殆ど選ばれない)お友達と居酒屋で飲み、DJ終了話になりました。話を聞きながら彼女は「…は!?おかしいでしょ、それ」「そんなの間違ってる!」といちいち突っ込みを入れ、最後には「…いつか絶対しっぺ返しがくるわよ、そんな終わり方して」と眉間に思いっきりシワを寄せていました。 昨日、リンディのお友達(のわりには、ダンスよりメシ屋で会う確率のが高い)とその彼氏(も一応踊るけど、やっぱりメシ屋で会う方が多い)とメシ屋で話していて、この間やっていたデンバーの若者WSの話になりました。WS&パーティともに参加した彼女曰く「一日中ブルースのレッスンやったっていうのに、パーティで全然ブルースかかんなくて、どうかと思う」ですって。ほー、そうなのか。そりゃけしからん。と思う一方、私は「なんて健全な反応だ」としみじみ思ってしまいました。 このメシ屋カップルは、ジャックに行って私達が不在だったため、「なんかあった?」と尋ねてきました。ので、事情を説明し、「お金が不明瞭→それを突っ込んだら不機嫌になり、結局、関係解消となった→リニューアルに関しては事前のお知らせも公の告知もなし」なんだけど「今後も、ケンカ別れとかそういうんじゃなくて、おたがいを尊重して、仲良くやっていきたい」と言われたと話したら、大爆笑された。そうだよね。私もそう思う。 自分の中ではだいたい整理がついたと思ってましたが、こーゆー健全な反応に接するたび、じつは結構モヤモヤしてたんだなーと気づかされました。本件自体のダメージというよりも、その後の周囲の事なかれ主義的な反応にこそ、私は辟易としていたのかもしれない。「人と一緒にやるって難しいね」「まあ、悪い人じゃないし」「意見の食い違いだね」「やっぱりお金ってモメるよね」そんな一見大人な、当たり障りのない事なかれコメントの数々に、徐々に気勢を削がれていく私を救ってくれた健全なみなさん。ありがとう。私も健全でありたいです。 ■
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by tinyRabbit
| 2008-08-04 14:05
| Lindy
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